入会のご案内
お知らせ
『Fashion Law ‐ファッションの法的保護の現状・課題と将来の展望‐』
■ 日時
2017年12月06日(水) 19:30 ~ 21:30
※参加費:無料
■ 場所
金沢工業大学 虎ノ門キャンパス
東京都港区愛宕1-3-4 愛宕東洋ビル12階
■受講対象者
・2年以上の企業における在職経験をお持ちの方
・ファッションビジネスに従事されている方、または興味・関心のある方
■講演概要
Fashion Law(ファッション・ロー)という言葉が、世界的に注目を集めています。洋服やバッグなど、ファッションアイテムのデザイン等の法的保護について研究するもので、日本でも、服飾デザインの法的権利に関する研究組織が発足し、デザインの権利を守る動きが広がりつつあります。今回はFashion Law Institute Japan 事務局長の金井倫之氏、骨董通り法律事務所 弁護士の中川隆太郎氏、内田・鮫島法律事務所 弁護士の山本真祐子氏の3名をお招きして、ファッションをめぐる国内外の紛争事例など、近年のトピックスをもとに研究成果を紹介していただきます。
■講演詳細
“Christian Louboutin”の赤いソールがアメリカで商標として保護されていることは有名な事例です。ルブタンの赤ソールの商標による保護状況を日本、アメリカ、EUと比較しつつ、色と位置が商標として保護されるのか、それとも「単なる装飾デザインだ」として商標による保護は難しいのかについて、アメリカの事例を参考に検討したいと思います。
ファッションデザインが著作権で保護されるかどうかは、日米欧でそれぞれ考え方が異なります。本パートでは、チアリーディングのユニフォームのデザインにつき著作物として保護する可能性を認めて大きく話題となった今年3月の米最高裁判決など、国内外の事例を紹介しながら、各国の考え方の概要について解説します。
デザイン模倣は、Fashion Lawのなかでも代表的な問題のひとつです。今回は、有名な商品であるか否かに関わらずデザインの模倣を禁止する不正競争防止法2条1項3号に関して、「どの程度似ていれば『模倣』?」「どれくらいの期間『模倣』してはいけない?」「模倣品と知らずに仕入れて販売してしまった場合はどうなる?」等事例を参照しながら紹介します。また、模倣の責任を問う場合や問われた場合に備え、どのような資料を保管しておく必要があるのかも、併せてご説明いたします。
最後に、金井倫之氏、中川隆太郎氏、山本真祐子氏、お三方にご登壇いただき、会場からの質問を受けつけながら、参加者全員でファッション・ローへの知識と理解を深めていきます。