お知らせ

「ビジネスセミナー」終了報告

2016.11.15
企業活性化委員会

「ビジネスセミナー」終了報告

企業活性化委員会(黒川洋委員長)は、会員企業様の事業活性化に繋がるテーマで「ビジネスセミナー」を開催しております。
10月27日、講師に新生インベストメント&ファイナンス株式会社 専務取締役 舛井正俊 様をお迎えし、中堅・中小企業にとって重要な課題のひとつである『事業承継』をテーマにご講演いただきました。

長年にわたり一社一社と向き合いながら、企業の再生・成長支援を行ってきた同社ならではの視点で、具体的な支援事例を含めながら、一般の金融機関や事業承継の専門家とは  違った発想から事業承継における「新たな選択肢」についてお話いただきました。

以下セミナーの要旨をご報告します。

 

* 事業承継の現状を確認する ・・・いつ頃から考えるべきか

・今後10年間で、5割を超える現経営者は平均引退年齢(中規模企業で67.7歳)にさしかかり、事業承継のタイミングを迎えている。

・引退を決断した経営者の選択肢は、以下の4つに分類される(中小企業白書2014年)

① 事業承継(後継者あり)
② 事業承継(後継者なし)→M&A
③(赤字等のため、M&Aが出来ない場合)廃業
④(望まざる)事業継続

* 会社の売却を検討する ・・・「望まざる事業継続」のリスクと会社売却という解決

・上記のうち、④(望まざる)事業継続を行うことにより、資産価値が毀損、債務超過に転落するリスク(それに伴い、個人保証も顕在化、最悪倒産に陥るケース)もある。

・通常の事業承継がうまくいかないケースにおいても、「会社の売却」という選択肢をとることにより、企業の価値向上/円滑な廃業が実現できる可能性がある。
(赤字でも株式売却により資金化、経営責任からの解放、個人保証等の解除等)

* 具体例と成功のポイント・・・様々な障害を乗り越えるには発想の転換が必要

・ 具体的支援事例では、赤字のためM&Aがうまくいかなかった企業の株式を、廃業を視野に入れて新生インベストメント&ファイナンスグループが出資する組合が買取。買取後に資産を切り離した事業のみを同業者に譲渡、従業員の雇用確保等が実現。

 

本件に関するお問い合わせ先

事務局  川田・加藤木
TEL:03-3275-0681