JAFIC新年会開催

JAFIC新年会開催

2018.01.16
広報委員会

当協会は1月11日18時から、恒例の新年会をホテルニューオータニで開催しました。
過去最高の750名以上の方々にご参加いただき、年初から盛況なにぎわいを見せました。

廣内武理事長は、
「東証大発会が26年ぶりの高値を付け、為替も安定傾向にある。昨年の外国人観光客も2800万人を超え、大手百貨店の売上高も前年を上回ってきました。衣料業界も昨年8月後半からプロパー販売が前年を超える月が出ており、初売りも好調」と足元の景況の明るさを示しました。

「衣料市場はデフレが進みましたが、ここにきて自分の気に入った商品を、こだわり・選別商品を買おうという流れもあります。グローバルなカスタマイゼーションとして、個人の満足感に応える時代。第4次産業革命の中、コンペチターとしてIT業界からの参入もあります。これは脅威ではあっても、“需要創造”と“市場拡大”を目指す当協会にとって個人のファッションに対する興味、満足感の高まりにつながる面でプラスになる」と続けました。

「今年も『JAFIC PLATFORM』を推進しますが、石川、播州、尾州、遠州、新潟といった素材産地が活動に加わっています。J∞QUALITY認証事業も認証企業が860社を超え、海外開拓の道も見えてきました。モノからコトへの時代です。プレミアムフライデーも需要創造につながります。政・官・産・学全体のパワーを結集し、日本が得意とする商品、クオリティーと感性を改めてお客様に見直していただく機会が来たと考えております」と結びました。

ご来賓の東京都知事 小池百合子様は、
「日本は糸偏の国として技術の高さ、品質、納期管理などに優れています。2020年には東京オリンピック・パラリンピックが開催され、ガイド役として万を超える観光ボランティアが必要になります。この都の観光ボランティアのユニフォームをJ∞QUALITY認証の基準に沿った生地を使用し製作。目立つけれども格好いい、私も着てみたいというガイド服です。東京都は若手デザイナーの海外進出も支援しています。今後も東京からアパレル、ファッションを発信していきたい」と語りました。

 

経済産業省大臣政務官 平木大作様は、
「日本のマクロ景気指標は力強さを増している。アパレル市場は10兆円規模で横ばい推移ですが、市場や産業構造は大きく変わろうとしており、産業としてコネクテッド・インダストリーズの実現が重要」と指摘されました。

日本百貨店協会会長 赤松憲様は、
「消費構造は加速度的に変化。デジタル化への対応も急務中の急務といえます。ITの仕組み作りと共通のプラットフォームの開設も視野に入れ、アパレルと百貨店の間でのRFIDの活用にも取り組んでいきたい」と挨拶。


日本繊維産業連盟会長 鎌原正直様は、
「協会の活動は、アパレル・ファッション業界だけでなく、広く繊維産業全般に貢献している」と話され、乾杯のご発声をいただきました。