理事長ご挨拶

理事長就任にあたり、皆様にご挨拶をさせていただきます。

当協会は、1979年に任意団体として設立され、今年で45年目を迎えました。「商品力の強化」、「新技術の導入」、「生産性の向上」という3つの柱を掲げ、アパレル産業の発展に貢献してまいりました。

近年、アパレル・ファッション産業を取り巻く事業環境は大きく変化しております。新型コロナウィルス感染症が昨年5月に5類に移行後は、経済活動が正常化し、外出需要とインバウンドの回復を背景に、商業施設への集客も増加し、業界に活気が戻ってきました。
一方で、原材料費、エネルギー価格の高騰によるコスト高など、業界の先行きには依然として不透明な状況が続いております。

このような状況を踏まえ、本年度は当協会の役割と意義をより明確にしていきたいと考えております。
まず、会員企業1社では成し得ないことを団体の役割として行ってまいります。
具体的には国や自治体、また他団体との連携をこれまで以上に深め、業界の要望を伝えていくと共に、より良い情報を収集し、それを会員企業に発信していくことです。

次に事業の「非競争領域」を会員間で「協調領域」とすることで新たなメリットを生み出していきます。
例えば会員間で国内商業施設への納品時に共同輸配送を行うと、トラック1台当りの積載効率が向上し、物流コストの削減やCO2排出量削減を図ることができます。このような新たな提案を積極的に行ってまいります。

またサステナビリティへの対応も強化していきます。
将来に向けて持続可能な産業を目指し、人権への配慮や環境への責任がますます問われる中、当協会でもサステナビリティへの一層の取り組みを進めてまいります。

最後に、本年は会員同士の交流の場を作り、多様な情報交換や親睦の機会をできるだけ多く創出していきたいと考えております。私たちアパレル・ファッション産業が今以上に、魅力的で元気な産業となれるよう、協会一丸となって取り組んでまいる所存です。

皆様からのご支援、ご協力をいただきますようよろしくお願い申し上げます。


一般社団法人 日本アパレル・ファッション産業協会 理事長
(株式会社 オンワードホールディングス 特別顧問)  鈴木 恒則

一般社団法人
日本アパレル・ファッション産業協会

理事長 鈴木 恒則